令和6年10月24日(木)11:00~11:15
令和6年10月24日(金)に全国知的障害児者生活サポート協会主催アールブリュット展に入賞された平本吉胤(ひらもと よしつぐ)様に賞状と副賞をお渡ししに伺って参りました。
賞状は全国サポート協会水流純大理事長に代わり、やまゆりサポート協会市川高弘理事長がお渡しし、平本吉胤様とアートスタッフの近藤麻子様から、次の通り作品の制作についてエピソードを伺って参りましたので報告いたします。
平本吉胤様は横浜市緑区霧が丘にある「NPO法人ぷかぷかが」が運営する「おひさまの台所」で働きながら、お隣の「アート屋わんど」で作品作りをされています。最近は立体作品の制作に夢中で、みなさんからはヨッシーと呼ばれているそうで、立体作品は動画と写真に撮影され、プロジェクターによって鑑賞会も開催されたそうです。
この立体作品の建物は細部までモダンな色使いでに描かれていて、どこかなつかしくてとても温かい印象を持ちました。そして建物の中には窓越しに人が居たり家具が置いてあったり、ほのぼのとした気持ちになりました。そして建物の窓を覗いてみると部屋の中には人がいて家具があり、住人たちの生活感さえも伝わって来るように思えました。建物の屋上には「日本大学伊豆多賀警察学校」という看板がありますが、何故か不思議な興味を覚えました。ご本人にこの建物で一番気に入っているところを伺ったところ、屋上の観覧車とのことでした。アートスタッフの近藤様がおっしゃるには、実はこの作品はアールブリュット展への出展後も手が加えられているのだそうです。それは、まるでこの建物の住人たちの人生を彩っている様でもありました。見れば観るほど楽しくて時間を忘れてしまうこの作品がアールブリュット展に入賞されたことを改めて、ここにお祝いし、これからも作家、アーティストとしてますますご活躍されることをお祈り申し上げます。
事務局 伊豆
《 入賞作品 》